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アカデミック・ハラスメントと法律

アカデミック・ハラスメントと法律

教育の場で自分の地位や権力を利用して精神的・肉体的ないじめや嫌がらせをすることをアカデミック・ハラスメントといいます。このような行為が行われたとき、大学などの組織は加害者に適切な処分を下す必要があります。

アカデミックハラスメントを解決するのが難しいひとつの理由は、被害者がアカハラを訴えても組織の権力の圧力がかかったり、隠ぺいする場合が多く、明るみに出ないのです。多くのケースが研究室や教室などの人目につきにくい密室で行われるため、セクシャルハラスメントが起こる環境ととてもよく似ています。

それぞれの大きな違いは、セクシャルハラスメントが加害者の性的欲望によって相手を虐待する行為であるのに対し、アカデミックハラスメントは直接的に相手の学業や仕事にマイナスな影響をもたらすものでいて、なおかつ加害者がそれを虐待だと認識せずに行っていることが多いのです。

アカハラの事例

  • 学生への指導を怠る・拒否する
  • 研究テーマを与えない
  • みんなの前で否定をする言葉の暴力
  • 論文などの提出物などを受け取らない
  • 教員の間での授業や研究の妨害
  • 研究の妨害をする
  • 卒業・進学などの妨害をする
  • セクハラなどの性的な嫌がらせ

アカハラの原因

密室などで行われることが多いアカデミック・ハラスメントは教授に逆らえない、被害を受けても周りの人には相談しにくいため、セクシャル・ハラスメントなどに比べ潜在化しやすい問題だといわれています。

目撃者や監督責任者がいない、教育機関の階層構造、人事権や研究費の偏り、研究室の相互不干渉や密室性、長年に渡る徒弟制などさまざまです。自分よりも立場の弱い学生や研究者に対し研究テーマを与えなかったり、単位を取らせないなどのいじめ、嫌がらせ行為をして、その多くを休学や退学に追い込む結果になっています。このような教育機関で起こるハラスメントの数々は後を絶ちません。

学校で起こっているからアカハラだと断定することは一概にはできません。先生から学生に好意を示すメールを送ったり、執拗に食事に誘うなどの行為はセクハラも関連してきますし、なにかトラブルが怒りついカッとなって相手の胸ぐらをつかんで暴行を加えけがをさせたら、それは暴力行為と見なされるので暴行罪などに問われるでしょう。

複数のハラスメントが入り混じった問題が次々に怒る現代社会に生きるストレスも原因のひとつとして否めないでしょう。

アカデミック・ハラスメントと法律

大学や研究機関などの教育の場において地位のある人が自分の権力を利用して威圧的に暴言やいじめ・嫌がらせをする行為を行い、相手を精神的・肉体的に苦しめることで就学や働く機会を奪い取ることをアカデミックハラスメントといいます。これは民法709条に該当する不法行為で、アカデミックハラスメントの加害者は民事上の責任を問われます。

また、教育機関側も使用者等の責任(民法715条)で、その損害を賠償する責任を問われる場合があります。しかしながら、アカハラは潜在化しやすいことと、刑事的責任を追求できるケースが限られているため、裁判を起こすことは少ないです。責任を追求するのも難しいのに加え、多額の慰謝料が認められることも滅多にないアカデミックハラスメントは被害者は増える一方です。

アカハラの刑事責任の例

  • 侮辱罪(刑法231条)
  • 名誉毀損罪(刑法230条) 大勢がいる教室内で侮辱的な事を言われた場合
  • 強要罪(刑法223条)   研究・卒業を妨害されたり、雑務を強要された場合
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